「ALPS処理水」の海洋放出強行に抗議する声明
8月22日、政府は、漁業関係者をはじめ多くの市民の理解が得られないまま、「トリチウム等を含むALPS処理水」の海洋放出実施を決定しました。そして、本日24日、東京電力は、海洋放出の実施に踏み切りました。
私たち、「原発のない福島を!県民大集会」実行委員会は、2021年4月13日に政府が海洋放出方針を決定し以降、「ALPS処理水の海洋放出は、国際社会および国民の理解が得られない限り強行しないこと。」「ALPS処理水の処分方針を再検討し、陸上保管を継続しつつ、トリチウムの除去の技術開発など安全な処理方法の確立に努め、海洋放出を強行しないこと。」を求め、「トリチウム等を含むALPS処理水の海洋放出方針の再検討を求める署名」を行ってきました。署名は、今年6月までに391,870筆が寄せられ、経済産業省及び東京電力に提出し、要請を繰り返し行ってきました。しかし、海洋放出方針の再検討は行われることもなく、国際社会および国民の理解も得られないまま、海洋放出が実施されてしまいました。私たちの声は受け入れられることなく、海洋放出が強行されたことに強く抗議します。
2021年4月の、政府の海洋放出方針の決定の時も、多くの国民、福島県民は様々な懸念を抱いており、これらの懸念や反対意見に対して十分な回答や説明がなされないまま、そして漁業関係者の強い反対要請がある中で、一方的に「海洋放出方針」の決定が行われてきました。そして、今度の政府決定も、全く同じ状況の中で一方的に行われ、海洋放出が強行されたことに、強い憤りがこみ上げてきます。
漁業関係者と交わした、「関係者の理解なしには如何なる処分も行わない」という重い約束を、国と東京電力は破りました。これは、原発事故による大きな被害の上に、さらに「人々に犠牲を押し付けながら廃炉を進める」ということに他なりません。事故を起こした当事者である国と東京電力が、「海洋放出は先送りできない課題」と言いながら、地下水の止水対策も十分に行わず、陸上保管の継続など、海洋放出以外の対策についての検討も行わず、自らの都合と言い分を押しつけ、海洋放出方針を貫きました。海洋放出に多くの懸念を抱き、反対および慎重な対応を求める多くの声を真摯に受け止めず、今後様々な被害や困難を抱えるであろう人々の生活を顧みず、海洋放出方針を貫いたことは許せません。
海洋放出による影響は、「風評」にとどまらず、多くの漁業従事者、生産者に廃業の不安や後継者育成へのあきらめを抱かせるなど、生業が再び奪われる危機的な問題を抱えています。福島県の生産者団体は、2021年の政府方針に対して「不安や風評被害が発生せず本県漁業・水産業をはじめすべての産業において復興が阻害されず着実に進展していけるということに確信が持てるまでは、海洋放出には反対する。」と表明しています。国及び東京電力は、この思いをどのように受け止めてきたのでしょうか。反対を続ける漁業関係者の声をどのように受け止めてきたのでしょうか。
国も東京電力も「福島に寄り添う」と言っています。寄り添うというのは、自分たちの方針を理解するように説得することではありません。漁業関係者をはじめ様々な生産者、市民との協議を重ね、どんな厳しい状況でも、合意をもって方針を決めることこそ、「寄り添う」ことではないでしょうか。
私たちは、これからも、「ALPS処理水」の海洋放出をすぐに停止し、国や企業の都合ではなく、原発事故の被害を受けた人々の生活を何より優先した対応を求めていきます。
2023年8月24日
「原発のない福島を!県民大集会」実行委員会
実行委員長 角田政志
御 礼
「トリチウム等を含むALPS処理水の海洋放出方針の再検討を求める署名」
2023年6月19日
最終となる3回目の提出を経済産業省と東京電力HD株式会社に行い、要請を行ってまいりました。
皆様、多大なるご協力をありがとうございました。
経産省と東電の回答は、「関係者の理解なしにはいかなる処分もしない」「引き続き、ALPS処理水の安全性や方針決定の背景、検討の経緯などについて、丁寧に説明をしてまいる。」の繰り返しです。
署名の集約は今回の提出をもって一応の終了といたしますが、わたしたちは引き続き、処理水の海洋放出に反論してまいります。
2021年12月、2022年7月提出 373,748筆
今回(6月19日)提出 18,122筆
累計 391,870筆
2023年6月19日 東電に提出(3回目)
2023年6月19日 経済産業省に提出(3回目)
開催御礼
「2023原発のない福島を!県民大集会」は3月19日(日)に開催いたしました。
原発事故から12年、今回の集会は2019年以来4年ぶりの本格開催となり、約900人の参加者のもと「福島からの発信」をすることができました。
このたびの開催にあたりましては、皆様方に多大なるご協力をいただきまして、誠にありがとうございました。感謝と御礼を申し上げます。
「2023原発のない福島を!県民大集会」会場カンパ金額 240,550円
高校生平和大使カンパ 47,065円
2023県民大集会アピール [PDF]
日時
2023年3月19日(日)午後1時開会(12時00分開場)
※ 検温を実施します。
※マスク着用のご協力をお願いします。
※ 事前に「ご氏名」「連絡先」をご報告いただきます。ご報告がないかたも、
「ご氏名」「連絡先」をご記入いただければ、入場できます。
※ 係員の誘導により御着席ください。
プログラム
◎ アトラクション(12:30~12:50)
「福島しあわせ運べるように合唱団」のうたごえ
◎ 県民大集会(13:00~15:30)
開会あいさつ
実行委員長あいさつ
連帯のあいさつ(さようなら原発1000万人アクション)
福島からの発信
菅野哲(かんの ひろし)さん(飯舘村)
菅野正寿(すげの せいじゅ)さん(二本松市)
七海栞里(ななうみ しおり)さん
若者からの訴え(第25代高校生平和大使ほか)
アピール採択
閉会あいさつ
お帰りの際は、駅や駐車場などで混雑が予想されますので、余裕をもった
帰路計画を組まれるようお願いします。
会場
「パルセいいざか」福島県福島市飯坂町字筑前27-1
アクセス
ご来場のかたは、なるべく電車でお越しください。自家用車の場合もなるべく相乗りでお願いします。バス(マイクロ含む)で来られる場合は、事前に事務局にお申し出願います。
徒歩:福島交通飯坂線終点の飯坂温泉駅より約8分
- JR新幹線からのアクセス
JR福島駅より福島交通飯坂線で約21分、終点の飯坂温泉駅より徒歩約8分
- 高速ICからのアクセス
東北自動車道「福島飯坂インター」から米沢~飯坂温泉方面へ約5km、車で約10分
- 空港からのアクセス
福島空港からJR郡山駅までリムジンバスで約40分、JR福島駅まで東北新幹線で約15分
仙台空港からJR仙台駅まで仙台空港アクセス線で約17分、JR福島駅まで東北新幹線で約22分
駐車場:パルセいいざかの第一駐車場をご利用ください。満杯の場合は、少し離れた臨時駐車場をご利用ください。10台程度バス(マイクロ含む)の駐車を可能とします。(申込書:Word 別紙)先着順になります。バス(マイクロ含む)は、臨時駐車場をご利用願います。
お知らせ:バス駐車の申込は締め切りました。
パルセいいざかのホームページ(交通アクセス・周辺案内)は、https://paruse.fckk.jp/access/
をクリックしてください。
参加申し込み
○ 参加者については、事前に参加申し込み方式とします。
※ 事前に「ご氏名」「連絡先」などをご報告いただきます。
事前申し込みについては、参加報告書に必要事項を記入し、2023年3月10日(金)までFAXかメールでお願いします。
(FAX:024-522-5580、メール:fh-forum@gaea.ocn.ne.jp)
ご報告がないかたも、当日会場で「ご氏名」「連絡先」をご記入いただければ、入場できます。
なお、新型コロナウイルス感染症の状況により、開催方法や入場方法等を変更する場合がありますので、そういった場合はこのホームページでお知らせします。
賛同について
本集会は、集会の趣旨・訴えに賛同いただける団体・個人の賛同金をもって運営します。皆様の賛同をお願いします。
賛同の申し込みは、こちらのページをご利用ください。
※ 個人賛同金 1,000円 団体賛同金 5,000円
※ 賛同いただいた団体に限り、希望により団体名をホームページに掲載します。
※ 募集期間 1月~3月17日 最終4月10日
主催
「2023 原発のない福島を!県民大集会」実行委員会
・県漁業協同組合連合会 ・県女性団体連絡協議会 ・県森林組合連合会
・県生活協同組合連合会 ・県農業協同組合中央会 ・ハイロアクション福島
・ふくしま復興共同センター ・フクシマ原発労働者相談センター
・県社民フォーラム ・脱原発県民会議 ・県平和フォーラム
配信
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この集会は、録画してYouTubeチャンネルに後日アップするように考えていますhttps://www.youtube.com/@user-wp1bx9gi6x